進化するAI:GPT-4とChatGPTの性能と機能を比較検証

最近、話題になっているChatGPTについて、GPT-4というものを聞いたことはありますでしょうか。今までのChatGPTはいわゆるGPT-3.5と言われており、後継バージョンとして有料プランに加入することで利用できるGPT-4が登場しました。本記事ではこれらのGPTのバージョンの違いについて検証していきたいと思います。

GPT-4とは?

OpenAIから新たにリリースされたChatGPTのバージョンで、今までのChatGPTに比べると、翻訳、要約、文章生成において優れた性能を発揮します。

従来のChatGPTでは認識ができなかった画像や動画などの内容まで理解できるようになり、より人間の知能に近い(むしろ一般人よりも知能の高い)技術を身に着けたものともいえます。

ChatGPTは無料で使えるツールですが、GPT-4は有料プランへの加入が必要になります。

従来のChatGPTとの違いは?

今までのChatGPT(GPT-3.5)との違いについて、分かりやすくまとまっている英文記事がありましたので、ChatGPTで要約してもらいました。

質問内容はこちら

質問内容

https://towardsdatascience.com/gpt-4-vs-chatgpt-an-exploration-of-training-performance-capabilities-and-limitations-35c990c133c5 を要約して

ChatGPT(GPT-3.5)の回答

まずは従来のChatGPTの回答はこちら

この記事では、GPT-4とChatGPTのトレーニング、パフォーマンス、機能、制限について探求しています。GPT-4は、次世代の言語モデルで、驚異的なトレーニングデータと計算能力を活用して、非常に高度な自然言語処理タスクを実行することができると予想されています。一方、ChatGPTは、一般的なチャットボットの開発に使用される言語モデルであり、オープンソースで利用可能です。
記事では、GPT-4の予測されるトレーニングデータサイズや、性能の向上が期待されるタスクについて説明しています。また、ChatGPTの制限や改善の余地についても言及しています。その中には、トピックや人格の一貫性を維持するために必要な文脈の理解や、新しいデータの学習に対する柔軟性が含まれます。
記事の最後には、両方のモデルが将来的にどのような進展があるか、そして人間との対話における自然さや正確さなど、チャットボットの開発において最も重要な要素の1つであるエンゲージメントに関して、両方のモデルの強みと制限が議論されています。

GPT-4の回答

続いて、GPT-4の回答はこちらです。

GPT-4の回答

記事「GPT-4 vs ChatGPT: An Exploration of Training, Performance, Capabilities, and Limitations」の要約:
この記事では、GPT-4とChatGPTの性能、トレーニング、機能、そして制限に関する比較が行われています。GPT-4は、オープンAIが開発した大規模言語モデルで、前世代のGPT-3に引き続き進化しています。一方、ChatGPTはGPT-3ベースで作られた会話型AIです。
トレーニング: GPT-4は、より大規模なデータセットと強化されたトレーニング技術を利用しており、GPT-3よりも高いパフォーマンスを達成しています。一方、ChatGPTは、GPT-3のトレーニング手法を適用し、会話型AIの開発に特化しています。
性能: GPT-4は、より広範な知識を獲得し、自然言語理解や生成能力が向上しています。しかし、ChatGPTは、会話の継続性やユーザーとの関連性に焦点を当てた性能向上を目指しています。
機能: GPT-4は、翻訳、要約、文章生成などのタスクで優れた機能を発揮します。対照的に、ChatGPTは、人間との対話や問題解決に特化しており、効果的な会話を提供することに重点を置いています。
制限: GPT-4とChatGPTの両方には、文脈の誤解、曖昧さの解決に関する問題、データに対するバイアスが存在します。また、モデルの知識は2021年9月までのものであり、それ以降の情報は網羅していません。
結論として、GPT-4とChatGPTは、それぞれ独自の分野で優れた性能を発揮しています。GPT-4は幅広い知識とタスクに対応する能力がありますが、ChatGPTは会話型AIとしてユーザーとの関わりを重視しています。それぞれの制限を理解し、適切な用途に応じて利用することが重要です。

違いについて

このように同じ内容の質問をしても返ってくる回答の精度は異なっています。回答にもあるようにGPT-4は要約で優れた性能を発揮することが分かりました。

また、回答スピードについては従来のChatGPTの方が素早く、GPT-4は非常にゆっくりでした。こちらも「ChatGPTは会話型AIとしてユーザーとの関わりを重視している」という回答に当てはまると思います。

GPT-4にアップグレードするとどんな利点がある?

続いて、GPT-4の利点について調べてみたいと思います。

質問内容はこちら

質問内容

GPT-3からGPT-4にアップグレードするとどんな利点があるのですか?

ChatGPT(GPT-3.5)の回答

従来のChatGPTの回答はこちらです。

GPT-3.5の回答

現時点(2021年9月)でGPT-4はリリースされておらず、OpenAIから正式な情報が公開されていません。しかしながら、GPT-4はGPT-3よりも高度な自然言語処理タスクを実行できると期待されており、トレーニングデータの規模や質、および計算能力の向上によって、性能が向上すると予想されます。さらに、GPT-4には、GPT-3で報告されたいくつかの課題や制限に対処するための改良や機能の追加が期待されています。

一般的に、GPT-4はより高度な自然言語処理のタスクをより正確に実行できるようになると予想されます。GPT-3は既に印象的な性能を発揮していましたが、GPT-4は、より複雑で厳密なタスクに対して、より高い性能を発揮することが期待されます。しかし、具体的な改善点やGPT-4の性能に関する正確な情報は、OpenAIが公開するまで分かりません。

モデルの知能は2021年9月までなので、この時点ではGPT-4がリリースされていないため詳しいことは不明としながらも、「恐らくより複雑で厳密なタスクに対して高い性能を発揮するだろう」という回答が返ってきました。

分かりません、という回答だけではないところは十分優秀だと思います。

GPT-4の回答

続いてGPT-4の回答はこちらです。

GPT-4の回答

GPT-3からGPT-4へのアップグレードによる主な利点は以下の通りです:
より高い性能:GPT-4は、より大規模なデータセットと改善されたトレーニング手法を使用しているため、自然言語理解と生成の性能が向上しています。これにより、タスクの正確性が向上し、応答の質が改善されます。
より広範な知識:GPT-4は、より多くの情報を網羅しており、さまざまなトピックや専門分野に関する質問に対処できます。これにより、ユーザーが求める情報をより効果的に提供できます。
タスクの多様性:GPT-4は、翻訳、要約、文章生成、質問応答、推論などの多様なタスクをより効果的に実行できます。これにより、AIアプリケーションの範囲が拡大し、開発者がさまざまな用途に適用できます。
柔軟性と適応性:GPT-4は、新しいタスクや問題に対してより迅速に適応できます。これにより、未知の問題や状況に対しても、より効果的な解決策を提案できるようになります。
ただし、GPT-4も完全ではなく、文脈の誤解や曖昧さの解決に関する問題、データに対するバイアスなどの制限があります。また、モデルのサイズが大きくなることで、計算リソースやコストが増加する可能性も考慮する必要があります。

【注意】GPT-4を使うには有料プランへの加入が必須です

GPT-4は従来のChatGPTのように無料で使えるツールではありません。

ちらから有料プランへの変更が必要になります。

加入するプランの選択肢は2つあります。

  1. ChatGPT Plusに加入する
  2. APIウェイトリストに申し込む

1つ目は基本的に加入したらすぐに使えるようになります。2つ目はAPI経由でGPT-4を使うことになりますが、まずはwait listに申請し、承認が下りてから使えるようになります。

API経由でGPT-4を使うというのは「自分で作ったアプリやウェブサイトなどからGPT-4に問いかけて答えをもらう」という仕組みを作ることが目的になります。

そのような用途以外であれば、通常はChatGPTPlusへの加入を選択することになるかと思います。

因みにChatGPTPlusへの加入の費用は以下の通り$20になります。

ChatGPT Plusの費用

【参考】Twitterの声

まとめ

Twitterの声でもあるように、従来のChatGPT(GPT-3.5)と比べてGPT-4で出来るようになったことは想像を超えるものでした。GPT-4の方が優れている点は多いですが、費用が発生するため、個人利用にはハードルが高いものになるかと思います。GPT-4と比べると従来のGPT-3.5の方がレスポンスも早く、会話型AIとしてユーザーとの関わりを重視しているという点を踏まえると、個人利用であれば無料の機能で十分だといえるでしょう。

また、GPT-3.5とGPT-4のどちらの方が使いやすいかということではなく、それぞれの特性を理解し、適切な用途で利用するものだという考えもあるようです。

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